謙遜してはいけない。
「そのもみあげの角度、すごいですね!」
「そんなことないですよ〜。」
日本では、このような会話が日常的に繰り広げられる。
しかしこれは、褒めてくれた人を否定することになる。
なぜなら、「そんなことないですよ。」は、
「あなたは見る目がない。」と言っているようなものだからだ。
日本には、謙遜が美徳という文化がある。
「謙遜する」と言えば聞こえがいいが、結局、自己防衛しているだけだ。
自分をあえて下げておくことで、自ら戦いの土俵から降りているのである。
「自分は大したことない人間です。」と言うことで、
失敗した時のための予防線を張っているのだ。
「そんなことないですよ。」と謙遜するより、
「ありがとうございます。」と褒めてくれた相手を認め、感謝しよう。
褒め言葉を素直に受け取ることで、相手も自分も気分が良くなる。
また、人は後に引けなくなった状況の時こそ力を発揮する。
自分を下げることは、そのチャンスを自ら放棄するようなものだ。
チャレンジする機会を得るのは、ありのままの
自分を受け入れる勇気を持った人だけだ。