楽をしよう。
「楽をする」という言葉には、ネガティブなイメージがつきまとう。
親や教師から「楽するな」と散々言われてきた人も多いのではないだろうか。
しかし、人間の「楽をしたい」という欲求は、
文明を発展させていくために必要不可欠なものだ。
徒歩で移動するのは大変だと考えた人間は、車や飛行機、電車を発明した。
家電製品が生まれたことで、家事に割く時間は大幅に短縮された。
工場での単純労働を減らすために、機械を生み出した。
これらの発明は、人間が常に楽することを追求し続けた結果だ。
「楽をする」ことは簡単じゃない。
楽をするためには、頭を使わないといけない。
前提となる知識を得ることに加え、それらをどのように組み合わせれば
今より更に効率的になるのかを考え続けなければならない。
フルマラソンを常に全力で走っていたら最後まで体力が持たない。
ここぞという時に力を発揮するために、「楽をする」時間を意図的に作り出す。
つまり、楽をしようとすると、頭を目いっぱい使うようになる。
身体に楽をさせるためには、頭をフル回転させる必要があるのだ。
楽するための努力を惜しまない。
「楽するな!」は思考停止した人間の言うことだ。
必死に頑張る姿勢こそが良いとされ、それ以外の要素に
目を向けなければ、生産性や効率は上がらない。
楽をするために努力をすることで、生産性が上がり、
今まで見えなかったものが見えてくるのだ。