今日の天気はかつお節。

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今日の天気もかつお節だ。

 

外は一面、かつお節で覆われている。

男が作った弁当のように辺り一面真っ茶色だ。

 

もちろん放置する訳にはいかず、また今日も、

かつお節掃きをしなければならないと思うと、

憂鬱な気分になる😩。

 

市内の小中学校は、かつお節警報で休校らしく、

朝から子供達がかつお節掃きをしたり、

かつお節合戦を楽しんでいる。

 

今日の最高気温は33度、湿度は80%。

地面からの湯気でかつお節が踊っている光景は、

異界へ誘う亡霊達が手招きをしているように見える。

まるで地獄絵図のようだ。

 

今年はかつお節量が極めて多く、

かつお節による事故の件数が過去最高を記録した。

車の風圧によってかつお節が宙に舞うと

運転手の視界が悪くなってしまうのだ。

 

また、時々、削りかけのかつお節が空から降ってくることがある。

かつお節は、世界一硬い食品と言われている。

空から降ってくる削りかけのかつお節の威力は、

約9500デキシロンにも達する。

 

そのため、衝突して負傷する人が後を絶たない。

 

時には、

「これ絶対素人が削っただろ!」というような

かつお節が降ってくることもあるが、

「まだ修行中なんだな。」という長い目で見守ることが必要だ。

 

近年、降かつお節量が増加したことにより、

私達のかつおリテラシーが自然と育まれてきた。

かつお節に対して厳しい目が向けられるのも

仕方のないことなのかもしれない。

 

しかし、皆さんが思っている以上に、

かつお節のプロになるためには、

時間が掛かるということを理解しておこう。

 

初めは、うまく削れず粉になってしまうこともある。

投げ出してしまいそうな気持ちを抑えながら、

カンナの調整や削る向き、力の入れ方などの

微妙な感覚を、失敗を繰り返しながら習得していくのだ。

 

また、かつお節の製造には約4ヶ月掛かる。

かつお節が降らない時期があるのは、

まだ製造工程の途中だからである。

 

香りが良く、良質なかつお節を作るためには

時間が掛かるということを理解しよう。

そして、かつお節が降ってくることに感謝しよう。

 

 

かつお節美味しい。