「人生の勝算」を持つために必要な3つのこと。
「人生の勝算」は、仮想ライブ空間、
「SHOWROOM」の創設者である前田裕二さんの著書です。
- SHOWROOMとは
SHOWROOMとは、「仮想ライブ空間」というキャッチコピーで知られる、2013年11月にスタートしたライブ配信サービスです。素人からプロまで、あらゆるジャンルにまたがる「配信者、演者」と呼ばれる放送主の方々が、まるで駅前で路上パフォーマンスをするかのように、インターネット上の無限に広がるライブ空間でパフォーマンスをしています。
ここでは、私がこの本から学んだ、「人生の勝算」を
持つために必要な3つのことを書いていきたいと思います。
1.他者に対する想像力、共感力。
前田さんは8歳の時に両親を失い、お金を稼ぐために、
路上での弾き語りをしていました。
しかし、ギターケースにお金は一向に入りません。
そこで、お客さんと心を通じ合わせることに注力します。
お客さんとコミュニケーションができる仕掛けや、
リクエストを受ける、オリジナルの曲を作成する
といった工夫をします。
その結果、お客さんとの特別な「絆」が醸成され、
多いときには月10万円ほどのお金がギターケース
に入るようになります。
また、SHOWROOMは、チームが崩壊寸前に
追い込まれるような大変な時期を何度か経験します。
辞めそうになっていたメンバーに、前田さんはストレートに言いました。
「何があっても一緒にやりたい。仮に僕らの船が沈んで、今度は仮に
農業ビジネスをやらなきゃいけなくなったとしても、一緒がいい。」
結果として、彼は残ることになりました。
他者に対する想像力、共感力を持つことで、超えられる壁があるのです。
2.人生のコンパスを持つ。
幸福の価値観は人それぞれですから、どちらが上も下もありません。最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝が青く見えてしまうことです。
選ぶ、ということは、同時に、何かを捨てることです。何かを得ようと思ったら、他の何かを犠牲にしなければならない。人生の質を高めるのは、選択と集中です。
3.根拠のない自信。
「秋元さん。僕は、ビジネスにも人生にも、勝算があります」
「君の、根拠のない自信が好きだ」
SHOWROOMを憧れの場とするために、AKB48のような
Sクラスのアイドルグループに出てもらいたいと考えた前田さんは、
根拠(実績)がない状態で、秋元康さんにアプローチし続けました。
その結果、3度目の交渉で、秋元康さんと仕事をすることになります。
根拠のない自信を持つことで、行動力が高まり、他者を巻き込むのです。
できるかできないか悩んでいるうちは、スタートラインにも立てません。
スタートラインに立てなければ、勝算はゼロのままです。