「新しい文章力の教室」から学ぶ、読者の負担を取り除く方法。

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新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)
 

 ❌ オバチャーン という アイドルグループは、平均年齢63.5歳の大阪

             のアイドルグループそして オバチャーンの新曲は、とても陽気

    でハイテンションなスカナンバーに仕上がっている。しかも関西

    のスカバンド THE MICETEETH が演奏を務めている。 

 ⭕️ オバチャーンは平均年齢63.5歳の大阪のアイドルグループ。新曲は

    陽気なスカナンバーに仕上がっており、関西のスカバンド

             THE MICETEETH が演奏を務めている。 

 

1 接続詞を削る

接続詞を見かけたら、まずは削れないかと疑ってみる。

削っても意味が通じるなら、迷わずカットする。 

 

2 重複を削る

原文では、「オバチャーン」という言葉が2回出現するが、

代名詞に置き換えなくても通じる場合は削除する。

 

3 「という」を削る

内容説明の意味を持つ「という」は、削っても問題ない。

 

4 代名詞を削る

2回目以降に登場する人称代名詞や指示代名詞は、

省いても意味の通じるものも少なくない。

なお主語を明確にするために使われている代名詞など、

伝達のために最低限必要な言葉は削ってはいけない。

 

5 修飾語を削る

過剰な副詞や形容詞も積極的に削る。

 

6 逆説以外の「が、」

 ❌  この数週間自宅でゆっくりと過ごすことができずにいたが、

     今週末は久々の休みだ。

逆説でない「が、」で終わる節は、

丸ごと削っても意味が通じる場合がある。

 

7 脱線

「ちなみに」「余談ですが」など。

本筋と関係の薄い話が長く続くと、読者が読解に混乱をきたします。

 

8 エクスキューズ

「あくまで個人としての意見ですが・・・」

「お気に召さない方もいるかもしれませんが・・・」

予防線を張ってばかりいると、逃げ腰なのが読者に見透かされます。

 

9 メタ言及

「周知の通り」「ここで重要なことは」など、

文中で文の読み方について誘導したり補足説明したりする言葉のこと。

多用すると書き手の視点を押し付ける印象が強くなってしまいます。

 

10 定型文・慣用句

ありふれた定型文や慣用句が出てくると、

書き手が自分の言葉で考えることを放棄したか、

手抜きをしたように見られます。

 

もっともらしさだけが欲しくて書かれたような言葉は、

読んでる人を白けさせてしまいます。