長所と短所は元から存在しない。
長所と短所を考えるときの基準って何でしょう。
恐らく自分の中で平均を設定し、それより上なら長所、
下なら短所といった決め方をしていると思います。
ではその「平均」はどのようにして決まるのでしょうか?
それは、周りの人の能力を平均することによって決定されます。
つまり、長所や短所は、環境や付き合う人が変われば変化するのです。
授業中落ち着きのない人達ばかりの環境で、
集中して授業に取り組むことができれば、
「集中力がある」ことを長所だと思うかもしれません。
しかし全員が集中して授業に取り組む環境で育ってきたら、
「集中力がある」ことを長所として認識できないでしょう。
つまり長所、短所は相対的なものであり、
付き合う人のレベルによって変化するといえます。
長所と短所を決めることは、
自分を相対的に評価する行為なのです。
短所を克服しよう、長所を伸ばそうと考える人は、
コントロールできないことをコントロールしようとしているのです。
コントロールできること、できないことを分けましょう。
コントロールできないことで悩むのは時間の無駄です。
コントロールできるのは自分だけです。
常に過去の自分より成長しているかどうかを基準にしましょう。