それ、教育じゃないよね?
車のドアを閉め忘れた子どもに対して、
「ドア閉めろっつってんだろ!!!!」と、
怒鳴っている母親がいた。
恐怖と脅迫による圧力で、
子どもを思い通りに動かすことを、
教育だと勘違いしている親が多い。
怒鳴ることを繰り返すと、子どもは、
自分は価値のない人間なんだと認識するようになる。
その結果、自分の意見を言えなくなったり、
攻撃的な行動をとるようになる。
親がキレやすければ、子どもがキレやすくなるのは当然だ。
「気に入らないことがあれば、怒鳴ってもいいんだ」と、子どもは学習する。
そして、怒鳴ることによって相手をコントロールしようとするようになる。
「負の連鎖」は、こうして生まれるのだ。
子どもは怒鳴ることによって、ふさわしい行動を学ぶのではない。
それは、親に対する恐怖心を植え付けているだけだ。
子どもは「なぜ叱られているのか」を理解していないことがある。
そのため、「なぜいけないか」は常に説明しなければならない。
親という立場を利用し、感情で子どもを押さえつけようとするのは、
親の怠惰に過ぎないのだ。