良い「しょうがない」と悪い「しょうがない」。
「ルールだからしょうがない」
「今のは相手が上手かった、しょうがない」
「しょうが焼きを作りたいけど、しょうがない」
「しょうがない」は、打つ手がなく諦めるときに使われる言葉です。
「しょうがない」は、使われ方によって2つに分けられます。
コントロールできないことに対して使われる「しょうがない」と、
コントロールできることに対して使われる「しょうがない」です。
「寝不足だったからテストの点数が悪いのはしょうがない」
「意味もなくあいつに嫌われているけど、しょうがない」
前者は自分が十分な睡眠をとることで解決できるため、自分の問題です。
後者は相手がどう思うかを変える必要があるため、他人の問題です。
前者の「しょうがない」は進歩を妨げる消極的な使い方です。
一方、後者の「しょうがない」はコントロールできないこと(人間関係や環境など)
はどうしようもないこととして諦め、最適化するための積極的な使い方です。
「しょうがない」は、コントロール可能なことに使うべき言葉ではありません。
しかし、どうにもならないことは「しょうがない」で済ませるべきです。
そのとき、「しょうがない」が執着を手放し、楽になるための言葉になります。