NEM(ネム/XEM)の特徴と将来性
NEM(New Economy Movement)はアルトコイン(ビットコイン以外の通貨)の一種で、通貨の単位は「XEM(ゼム)」です。「新しい経済運動」の名の通り、ビットコインの欠点を改善するために生まれたブロックチェーン技術です。
また、国内取引所Zaifの運営会社テックビューロが開発するブロックチェーン製品「mijin」にはNEMのブロックチェーン技術が採用されています。
NEMの特徴
ハーベスト(収穫)によって報酬が得られる
ブロックチェーン上で行われた取引を承認すると、報酬を得ることができます。ビットコインはマイニング(採掘)によって報酬を得ますが、NEMはハーベスト(収穫)によって報酬を得ます。
ビットコインのマイニングをするためには高性能コンピューターやそれを動かすための電気代が必要になります。そのため、多額の資金を投入できる一部の人に富が集中してしまうという欠点がありました。
しかし、ハーベストはある程度の資金があれば誰でも参加することができます。ハーベストに参加するための条件は以下の2つです。
- NEMを10000XEM以上保有していること
- Vested Barance(既得バランス)が10000XEM以上であること
ハーベストをするためには、NEMを「Nano Wallet」というウォレットに預けておくことが必要です。Nano Walletに預けておくと1日あたり10%が既得バランスに足されていき、その後は移動されずに残ったうちの10%が足されていきます。
PoIを採用している
NEMは、PoI(Proof of Importance)というアルゴリズムを採用しています。日本語に訳すと「重要性の証明」です。つまり、NEMにとって重要度が高いユーザーほど、報酬を受け取りやすくなります。
重要度は、残高や取引回数、取引量などによって判断されます。誰がハーベストを行うかはランダムに決定され、取引手数料が報酬として支払われます。
それに対しビットコインは、PoW(Proof of Work)というアルゴリズムを採用しています。日本語に訳すと「仕事の証明」です。これは、仕事(マイニング)をした分だけ報酬を受け取れるという仕組みであり、仕事量は複雑な計算問題を1番最初に解いた数によって決定されます。
しかし、PoWでは上で述べたように富が一極に集中してしまうという欠点があります。NEMの理念は「富の分散」であり、PoIはその目的を達成するために作られた仕組みだといえます。
カタパルト(Catapult)実装によって機能がアップデートされる
カタパルトとは、NEMの機能をアップデートするプロジェクトのことです。
一番に注目されているのは処理スピードの向上です。1秒あたり4000件のトランザクション(取引)が可能になるとされています。これにより、スケーラリビティ問題を解決することができます。
スケーラリビティ問題とは、ビットコインの取引量が多くなると、今のブロックサイズの大きさでは間に合わず、取引の遅延や停止が起こる可能性があるという問題です。
カタパルトによってスケーラリビティ問題が解決されることによって、NEMの価格上昇が期待できるでしょう。なお、カタパルトは2018年以降にNEMのブロックチェーンに実装される予定です。
NEMを購入するならZaif取引所一択
NEMはCoincheckかZaifで購入することができますが、安く買いたいならCoincheckよりZaifをお勧めします。これは、Coincheckが「販売所」形式を採用しているのに対して、Zaifは「取引所」形式を採用しているためです。
販売所はCoincheckを経由するため、手数料が上乗せされます。しかし、取引所は参加者同士の売買であるため、販売所より手数料を安くすることができます。Zaifはアルトコインにも取引所があるので、登録しておくことをおすすめします。